石に文字を彫る工程
工程1 | ![]() |
石屋さんや石の卸問屋さんから完成した製品が持ち込まれます。石に文字を彫るための原稿を同時に受け取ります。 原稿は、メモ程度の手書きの文面もあればそのまま石に写せる、書道家の文字で持ち込まれることもあります。 手書きの場合は元の原稿を、石の寸法に合わせてPCで改めて原稿を作成し、発注元と照らし合わせを重ねて最終原稿を作り上げます。 |
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工程2 | ![]() |
作成した原稿のレイアウトや文字の正誤の確認が済んだら、専用のカッター機で大きなゴムシート上に文字を切り出していきます。その文字が切り出されたゴムシートを石の表面の所定の面にしっかりと貼り付けます。 一方、書道家の文字は、あらかじめ石にゴムを貼りつけ、そのゴムの上にその文字を写します。 ゴムに写した文字の輪郭を手で1字1字切りぬいていきます。 |
工程3 | ![]() |
切りだされた文字を千枚通しで、ひと文字ひと文字抜き取っていきます。 そうすると、彫り出す文字が石の表面に現れます。 |
工程4 | ![]() |
切りぬかれた文字や家紋が原稿とあっているか再度確認します。また、文字を彫る場所があっているか、石の裏面か側面左右か、位置を最終的に確認します。 |
工程5 | ![]() |
文字の大きさ、石の硬さに合わせて、鉄砂を文字に強く噴き付けながら、筆順に合わせて、浅く深くめりはりをつけて圧搾していきます。 比較的彫り込みやすいのは小目石などの白系の石。反対に硬くて砂が入らず、砂の量も彫る時間もかかるのがインド浮金、深海、FGなどと呼ばれる黒い石です。 |
工程6 | ![]() |
ときに、お客様の希望に応じて、彫りあがった文字や家紋に「サライ」と呼ぶ、作業を施すことがあります。彫った部分を平ノミでつつき、細い筋を整然と綺麗に入れていくやり方で、仕上がると、文字のなかが平らですっきりと白くなり、一層文字が引き立ちます。 グレー系の石や黒系の石をサラウと特に、彫り込みあとが白くすっきりと見え、格段に文字がきれに見えます。 |
工程7 | ![]() |
石によって、彫り込んだ文字に色を入れることがあります。 すべての工程が終わったら、最後にお湯でゴムをはがして、砂を洗い流して納品です。 |
石に文字を彫る
石に文字を彫る工程
字彫業における時代の流れ